きものコラム
2019-04-26ゴールデンウィーク中の営業について
いつもかさねをご愛顧頂きありがとうございます。
ゴールデンウィーク中は、4月30日(火)のみ定休となり、
他の曜日は通常通り営業の予定となっております。
ご来店をお待ちしております。
かさね
2019-03-31定休日変更のお知らせ
いつもかさねをご愛顧頂きありがとうございます。
4月1日(月)より定休日が変更となります。
<変更後定休日>
毎週火曜日、第二•第四水曜日
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
かさね
2019-02-22かさね母と娘の「きもの着まわし術」〜2月 結城紬に染めを施した訪問着と吉野間道の袋帯〜
今月の母と娘の「きもの着まわし術」。
こちらの投稿では、母娘で同じ着物、同じ帯を使い年代別の2通りの着こなし方を提案しています。お持ちの着物をうまくシェアしていきましょう。
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今回は紬の訪問着と×吉野間道の袋帯のコーディネート。
2月の三寒四温のこの時期は、寒色を楽しめる季節でもあります。50代母と30代娘のそれぞれのコーディネート例です。色合わせなどご参考になれば嬉しいです。
◆2月の着回し着物◆
着用した着物:紬に染めを施した訪問着
帯:吉野間道の袋帯
◆50代母の着こなし◆
身長:157cm
年齢:50代
<着こなしのポイント>
普段総柄は苦手であまり着ないのですが、新しい自分を発見したくて今回は総柄を選びました。
<小物:全身で雪や氷の色をイメージ>
帯揚げ、四分紐、(私物)やきもの帯留め「筒型透かし帯留め」
寒いとどうしても暖色になりがち。そこで今回は敢えて雪や氷の色をイメージしましたが、寒色になりすぎないように帯は濃い暖色系にしてみました。
<着付けポイント:段替わり模様をすっきり着るコツ>
段替わりの模様はともすると胸元がよりふくよかに見えてしまうことがあります。そこでスッキリ見えるように、衿元を深めに合わせています。
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◆30代娘の着こなし◆
身長:162cm
年齢:30代
母との身長差:5cm
<着こなしのポイント>
訪問着といえど紬に藍染めの総柄の着物。50代母よりカジュアル感を出したいところです。
<小物:補色に近い色で差をつける>
帯揚げ、三分紐、半衿(私物)、やきもの「蝶々帯留め」
半衿は着物と同じ藍色の絞りのもの。それに対して帯びまわりは藍色の補色に近い黄色系でまとめて目立つよう差をつけました。明るさを持ってくることで顔色もよく見えます。
後ろ姿は落ち着いた印象で。
訪問着ですが結婚式などフォーマルなシーンではなく、カジュホテルでのパーティーなどならOKのコーディネートを意識しました。
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同じ着物と帯でも、年代や小物使いで印象ががらりと変わります。
最近はお家にある着物を活かしたい、頂いた着物をどう自分なりに着こなしたらいいかわからない、という方も多いですので、お着物を楽しんで頂くきっかけになれば幸いです。さっそく、お家にある着物を羽織ってみましょう。
それではまた次回をお楽しみに。
2018-12-12かさね母と娘の「きもの着まわし術」〜12月 刺繍付け下げ訪問着×刺繍袋帯〜
今月の母と娘の「きもの着まわし術」。
こちらの投稿では、母娘で同じ着物、同じ帯を使い年代別の二通りの着こなし方を提案しています。お持ちの着物をうまくシェアしていきましょう。
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今回は刺繍×刺繍のコーディネート。
巻蠟染め(まきろうぞめ)の付け下げ訪問着と袋帯を合わせた、50代母と30代娘のそれぞれのコーディネート例です。
年末〜年始にかけて、華やかな場に行く時もあると思いますので
色合わせなどご参考になれば嬉しいです。
◆12月の着回し着物◆
着用した着物: 巻蝋染めの付け下げ訪問着
帯:刺繍の袋帯
◆50代母の着こなし◆
身長:157cm
年齢:50代
<着こなしのポイント>
全体的に鈍めの色味なので、対称的なぱっきりした帯揚げの青できりっとしめます。
<小物:全体的に色味を合わせて、一点は華やかな青を>
帯揚げ、三分紐、帯留め(私物)
帯は刺繍の色もたくさん入っているので、差をつけておもいっきりパールの帯留めです。三分紐もシルバーで華やかさを。
きもの仲間が集まる年末年始パーティに行く、コーディネートです。
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◆30代娘の着こなし◆
身長:162cm
年齢:30代
母との身長差:5cm
<着こなしのポイント>
30代には少し渋めの着物と帯、そんな時はやはり小物が大活躍。小物で彩度を上げ、全体の印象を明るくします。
<小物:小物も刺繍!こっくり暖色でまとめる>
帯揚げ、三分紐、半衿(私物)、娘制作パール付きやきもの帯留め(店頭で販売中)
小物もがっつり刺繍で合わせて。
後ろ姿は前の印象と変えて、おとなしめに。
友人の結婚式には半襟を白の塩瀬か刺繍に取り替えて、こちらを着ていきたいです。
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<あとがき:今回の着物のお話>
今回使用した着物は、紗綾形の地紋と前見頃に相良刺繍が入っていて、元々は生成り色の状態で頂いたものでした。
それを一旦ほどき、巻蝋染めの一人者である木村勝美先生に染めて頂きました。
6色使っており、相良刺繍の部分は上部をなぞるように染めたとのことでした。
<刺繍部分を染める前>
<刺繍部分を染めた後>
八掛にはオリジナルデザインの牡丹を入れてもらいましたが、
先生のサービス(サプライズ)で下前にも気づくか気づかないかくらいの雰囲気で
牡丹を入れてくださり驚きでした。
巻蝋染めは蝋が固まるといけないので、真夏でも冷房なしで作業をするとのこと。
ご高齢の先生ですし、大切に着ていきたいねと母と話しました。
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同じ着物と帯でも、年代や小物使いで印象ががらりと変わります。
最近はお家にある着物を活かしたい、頂いた着物をどう自分なりに着こなしたらいいかわからない、という方も多いですので、お着物を楽しんで頂くきっかけになれば幸いです。さっそく、お家にある着物を羽織ってみましょう。
それではまた次回をお楽しみに。
2018-11-19かさね母と娘の「きもの着まわし術」〜11月 赤の色無地〜
今月の母と娘の「きもの着まわし術」。
こちらの投稿では、母娘で同じ着物、同じ帯を使い年代別の二通りの着こなし方を提案しています。お持ちの着物をうまくシェアしていきましょう。
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今回は母の赤の色無地が主役です。
あと数年で還暦の母。普段は寒色の淡い色の着物が多いのですが、どうやら赤が着たくなったようで。
広い面積を占める着物の赤と、帯•小物の掛け合わせ。
そんな赤の色無地を主役に、50代母と30代娘のそれぞれのコーディネート例です。
もうすぐ12月、クリスマスパーティーにも良いですよ◎
◆11月の着回し着物◆
着用した着物: 赤の色無地
帯:神坂雪佳の柄の洒落袋
◆50代母の着こなし◆
身長:157cm
年齢:50代
着こなしのポイント
赤い着物はやっぱり気分が明るくなります!思いっきり楽しんで着ましょう♪着物のインパクトが強いので、ガチャガチャにならないよう品を保ちながら小物で遊びます。
<小物:色味を抑えて品よく>
帯揚げ、リバーシブル四分紐、娘制作帯留め(私物)
神坂雪佳の織の袋帯はマットな雰囲気があり赤の着物に合わせても両方が引き立ちます。黒の四分紐でしっかりしめて、ポイントにやきものの赤の花の帯留めを。
そして首もとは刺繍の半衿で、少しだけ遊びと変化を。
<母のこだわり:牡丹の刺繍>
この色無地には背紋の所に、娘がデザインした牡丹の花のオリジナル刺繍を入れました。柔らかいポイントとなっています。
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◆30代娘の着こなし◆
身長:162cm
年齢:30代
母との身長差:5cm
<着こなしのポイント>
全体的に母より色を使って30代らしさを意識しました。
<小物:使う色味の時代感を合わせてアンティーク風>
帯揚げ、三分紐、娘制作パール付きやきもの帯留め、半衿(私物)
帯揚げ、三分紐の色味や帯留めの時代感を合わせて全体的にアンティーク風にしました。帯留めは以前やきもので自作したものです。強い着物と帯の柄にも負けずに存在感を出してくれます。
後ろ姿は着物と帯のコントラストですっきりと。
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<赤(朱)色のお話>
中国の影響を受けていた古代日本は、冠位十二階や衣服令(えぶくりょう)で、身分により着用できる色は決まっていました。
ただ諸説あるようなので、色彩から赤を調べて見たところ、古代日本においての赤は、丹(赤土)を使っていて縄文時代の土器や埴輪からも朱色ばかりだったことがわかります。中国の五行思想から赤(火)は魔よけの意味や強い印象として、社寺の鳥居(朱塗り)等現在でも多く残っています。
因みに色彩の三原則の青(木)赤(火)黄(土)を組み合わせればどんな色も表現でき、白と黒を加えて多彩な色表現技術が完成してきたらしいとわかりました。現在は、草木染めや化学染料もあって、一口に赤といってもたくさんの色味があります。時には思いきって赤を着用してみるのも楽しいです。
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同じ着物と帯でも、年代や小物使いで印象ががらりと変わります。
最近はお家にある着物を活かしたい、頂いた着物をどう自分なりに着こなしたらいいかわからない、という方も多いですので、お着物を楽しんで頂くきっかけになれば幸いです。さっそく、お家にある着物を羽織ってみましょう。
それではまた次回をお楽しみに。
2018-05-31かさね母と娘の「きもの着まわし術」〜6月COTTON CLUBに行く単衣コーディネート編〜
今月の母と娘の「きもの着まわし術」。
こちらの投稿では、母娘で同じ着物、同じ帯を使い年代別の二通りの着こなし方を提案しています。お持ちの着物をうまくシェアしていきましょう。
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今回のお題は「娘、COTTON CLUBに着物で行きたい!」です。
実はここ数年私(娘•30代)は音楽への興味が非常にありまして、大人の音楽の楽しみ方をしたいのです。母は何度か行っているので母の知恵を拝借、失礼なく、畏まりすぎないコーディネートを。そして、「付け下げ訪問着」という訪問着と小紋の間のようなの着物をどういうふうに着こなすか?
母監修の30代(娘)、50代(母)それぞれの6月単衣コーディネートです。
◆6月の着回し着物◆
着用した着物: 頂き物牡丹柄付け下げ訪問着
帯:母の私物の絽綴れの名古屋帯
◆30代娘の着こなし◆
身長:162cm
年齢:30代
母との身長差:5cm
<単衣の付け下げ訪問着を着るシチュエーション>
まず付け下げ訪問着とは上限どこまで、下限どこまでのシチュエーションで着たらよいかは判断が難しいポジション。
今回は着ていく場所はCOTTON CLUB、夜の公演、演目はジャズ。
COTTON CLUBはドレスコードはないものの、良い大人な雰囲気のライブレストラン。
明るい昼間のクラシックともまた違い、綺麗めでもかしこまりすぎず、でも華やかさが欲しいところということ、そして6月ということで、母が単衣の牡丹柄付け下げ訪問着をチョイス。付け下げ訪問着には袋帯をすることが多いですが、袋帯よりもちょっと崩した感じにしたいと母に伝えたところこちらの絽綴れの名古屋帯に決定。
訪問着の醍醐味、後ろ姿の袖と裾の柄もしっかり見せるように帯は白ですっきりと。
<小物で崩したい>
私のキャラ的にも、しっとりしずぎるのはちょっと違うな、ということで、帯びまわりはいつものように遊びを。
帯揚げと帯締めは青、グランドピアノの帯留めで夜の音楽を楽しむウキウキ感を演出。衿は白でもビーズの衿なので、きらきらと光に輝くものをチョイスしました。
こんなコーディネートで、かしこまりすぎないおめかしで音楽を楽しめそうです。
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◆50代母の着こなし◆
身長:157cm
年齢:50代
<着こなしのポイント>
50代の着こなしはとにかく上品に。
牡丹の染のしっとりとした風合いを活かすため、全体的に色味を抑えています。
<小物は同系色でまとめて品よく>
母(50代)の帯揚げと三分紐などの小物は同系色でまとめて品よく柔らかい印象に。
そこへ立体の帯留めで影を強く落として、着こなしに一層の深みを。
30代とはまた違い、色使いで優しいほわっとした印象にしています。
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付け下げ訪問着を着ていく場所、合わせる帯、小物での崩し方。
おうちにあるきものを活かすきっかけになればうれしいです。
同じ着物と帯でも、年代や小物使いで印象ががらりと変わります。
最近はお家にある着物を活かしたい、頂いた着物をどう自分なりに着こなしたらいいかわからない、という方も多いですので、お着物を楽しんで頂くきっかけになれば幸いです。さっそく、お家にある着物を羽織ってみましょう。
それではまた次回をお楽しみに。
2018-04-19かさね母と娘の「きもの着まわし術」4月袷きものを爽やかに着る編
今月の母と娘の「きもの着まわし術」。
こちらの投稿では、母娘で同じ着物、同じ帯を使い年代別の二通りの着こなし方を提案しています。お持ちの着物をうまくシェアしていきましょう。
今回は普段着でちょっとおめかしのコーディネートです。
4月でも暑い日がありますが、単衣にはちょっと早いこの時期、色味で爽やかに、また50代、30代の場合に置き換えた時にどういった見せ方をしたらよいかの提案です。
◆4月の着回し着物◆
◆母の着こなし◆
「50代の春の装い〜色味で涼やかにしつつ美術館へGO〜」
身長:157cm
年齢:50代
着用した着物: 小紋
帯:洒落袋
<使用した小物>
帯揚げ、四分紐の帯締め、やきもの帯留め(共に私物)
<着こなしのポイント>
今回の着物は名物裂•蜀江文の小紋。遠目には無地っぽく見えますが近くでみるとしっかり文様が入っています。文様としては格が高いものなので、普段着でも袋帯を合わせ全体的に綺麗めにしました。きものは涼しげな袷ですが、帯の色が濃く袋帯で個性的なので、暑苦しくならないように爽やかな空気を身にまとうような印象にしています。美術館のように、普段着ですこしだけおめかししたい時にぴったりです。
帯まわり。今回は色味が濃くはっきりしている帯を使い、石の帯留めを合わせ着物と対象的に帯びまわりは派手な色使いになりました。
今はちょうど藤の花が満開ですので、全体的にな色味は紫を中心に寒色でまとめています。
帯揚げは紫で50代にふさわしい上品な着こなしを目指しました。
帯留めはやきものと石を組み合わせた娘作のもの、四分紐の青でしっかり締めます。
◆娘の着こなし◆
「30代、夜の会食は母の着物と帯を借りて綺麗めに」
身長:162cm
年齢:30代
母との身長差:5cm
<使用した小物>
帯揚げ、三分紐(全て私物)、帯留め:11,880円(税込)※店頭にて販売中
<着こなしのポイント>
今回の着物と帯は私にしてみたら綺麗めだったので、なかなか普段の装いではないものの、急にお呼ばれした時やお仕事関係の目上の方と会食となった時に綺麗めで喜ばれそうなコーディネートにしました。
半衿と帯揚げは少しだけカジュアル感を出して青系の柄ものに。
後ろ姿は帯を主役にすっきりと。目上の方との会食なので印象よく衿も抜きすぎず。
爪も帯留めの青と合わせて先だけ青く。同じ青系等でも、はっきり鮮やかな青が一カ所入ることで全体の印象がぱっと明るくなります。また帯の織の質感と陶器のつやの質感の違いが目を引きます。ぜひお試しあれ。
4月の着回しはこんなかんじ。
爽やかな4月、暑い日も増えてきましたのでこの時期は袷を涼やかに着こなしましょう。
同じ着物と帯でも、年代や小物使いで印象ががらりと変わります。
最近はお家にある着物を活かしたい、頂いた着物をどう自分なりに着こなしたらいいかわからない、という方も多いですので、お着物を楽しんで頂くきっかけになれば幸いです。さっそく、お家にある着物を羽織ってみましょう。
それではまた次回をお楽しみに。
2018-04-15受講を終えた生徒さまの声(フォーマルコース)
T様
フォーマルコース受講
1:着物を習いたいと思った動機
最初の理由は、友人からの着物で見る歌舞伎のお誘いからでした。
また、祖母が着物を作っており、その着物を活かしたい思い、今後子供の行事等に着物で参加できたら素敵だなという思いも重なり、習うことにしました。
2:かさねを選んだ理由
実家から近く、周りにあるようなレンタルをしておらず、1対1でしっかり指導していただけると思い、こちらを選びました。
3、実際に受けてみた感想
着物の知識(種類や着用時期、格等)が一切なかったため、そこから教えていただけたのは有難かったです。着物の着付けについては妥協することなく、細かいところまでしっかり指導いただけたのでただ着るのではなく、きれいに着付けるようになれたと感謝しています。また、自分の体と季節に合わせた補正を、毎回修正しながら一番良い状態を見つけられたのは一対一でしっかり見ていただける「かさね」だからできたのかなと思っています。 私には小さい子供がいて、普段は仕事と育児に忙殺される日々ですが、お稽古の時だけは自分のためだけの「非日常感」でとても充実した時間を過ごせたし、リフレッシュにもなるため毎回のお稽古が待ち遠しいくらい楽しみでした。
雰囲気も先生のお人柄がとても明るく、励ましてくださるので、家での練習や着付けに対するモチベーションも高い状態をキープしたまま習うことができました。
4、今後どういう風に着たいか
今回、帯は二重太鼓(フォーマル)を習ったので、年間行事や結婚式に着たいと思っていますが、着物を着て友人と出かけたりもしたいので、これから名古屋帯(カジュアル)を習って、もっと身近に着たいと思っています。 着付けを忘れないように、何とか着物を着る機会を 作っていきたいと思っています。
講師よりおけいこを終えて:「仕事・家事・育児+着付け」
ご自分の成人式にはおばあ様と一緒に染めた振袖をお召しになったT様。
おけいこ後半は、おばあ様のきものをご自宅から着て通われました。
途中何度かお子様の体調等でお稽古日の変更もありましたが、よく復習をされていて目標のひとつであったご親戚の結婚式にはきもので出席することができ、大変に喜ばれたとお聞きしました。
元よりがんばり屋のT様。お稽古の時のハキハキとした受け答えと笑顔に私の方が元気をいただきました。慣れない育児と仕事の両立だけでも大変なのに、モチベーションを下げることなく8回を終了された若葉マークママに、拍手を送らせていただきます。勿論ご家族の協力があっての事とは思いますが、これからもどんどん「働くママのきものライフ」を楽しんでくださいね。
2018-04-13受講を終えた生徒様の声(古着•アンティーク着物でおけいこコース)
H様
三味線のお稽古をはじめ着付け教室を探していたところ、たまたまかさねに入りお話を伺い通わせていただくことになりました。かさねにお稽古をお願いした理由は、個人対個人でお話しできるので諸々相談しながらお稽古できるところに魅力を感じたからです。着物の知識からコーディネイト、楽に着る工夫や果てはお仕事、恋愛事情何から何まで…本当にお世話になっております。
最初に着たのは他界した母の着物でした。母は自分よりもだいぶ背が低かったので、サイズが合わないか不安でした。どうにか着れないかとご相談したところ、「全然平気よ!」と快く教えてくださり本当に嬉しかったです。
また、帯留を特注で作っていただいたのも感動しました。抽象的な注文しかできなかったのですが、何枚も下書きしてイメージを形にしてくださり、とても素敵な帯留ができました。「もっとこうしてほしい」「こっちの方が好き」と、わがままを言いながら形になっていく過程がとても楽しかったです。帯留は友人の結婚式に着けていったところ、芸術系卒業の友人にも褒めてもらい鼻高々でした。
今後も三味線のお稽古を続け着物を着る機会も継続的に作っていければと思っています。着付けの相談や帯留の作品等、多岐にわたり末永くよろしくお願いいたします。
講師よりおけいこを終えて:「リケジョ 和のたしなみ」
三味線を習われているH様。おさらい会には自分できものを着ていけるようになりたいとお稽古を始められました。男性が多い職場で勤務も不規則な中、お稽古を重ねられ、先日はご友人の結婚式にきもので出席されました。両家合わせてただ一人のきもの姿で大変に喜んでいただけたと伺い私も本当に嬉しい思いでいっぱいでした。ふらっとかさねに遊びにいらっしゃるのですが、娘と楽しそうにしている姿を拝見しながら「しっとりとした大人の女性になったわぁ~。」と、勝手に母親の気持ちになっております。これからも食事と睡眠に気を付けて和系リケジョとしてきものを楽しんで欲しいと願っております。
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I様
これまであまり着る機会がなく、長年箪笥に眠らせていた自分の着物を着こなせるようになりたい、と思ったのが動機です。また仕事で外国人のアテンドをすることがあり、その時に着物姿であれば喜んでもらえるのではないか、日本文化の美しさを紹介できるのではないか、とも思いました。「かさね」はお稽古の進み具合や自分のスケジュールに合わせて柔軟に日程を組んで下さるので無駄なく練習できますし、先生が目的に合わせて細かく丁寧に指導してくださいます。先生とのおしゃべりも楽しく、ついつい長居をしてしまいます(笑)。着物に対する興味が拡がったことで、祖母や母の昭和初中期の着物も身に付けるようになり、母がとても喜んでくれました。古い着物と帯の組み合わせなどについても助言してくださるので、参考にさせて頂いています。
講師よりおけいこを終えて:「きもので外国人アテンド」
同世代ということもあって、色々なお話をさせていただきました。元々、「サロンのようなかさね」を目指していたこともあり、生徒様達とのおしゃべりは、教えていただくことも多く、とても充実した時間でした。きものと帯を色々と変えながらお稽古されましたが、遠方に住まわれているご両親にきもの姿の写メを送り喜んでいただいているとのことで本当に良かったと思っております。私は早くに両親を亡くしたので、一緒に親孝行をしている気持ちでおりました。当初の目標である「きものでアテンド」は達成されましたが、きものをほどいて小物等を作られたりしているとお聞きし、努力家のI様らしくこれからも古き良ききものたちを甦らせ、国内外へ和文化を発信して欲しいと願っております。
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O様ご夫妻
スタンダードカジュアルコース/男性着付けコース受講
祖父母が呉服屋で実家にたくさんの着物があり、ずっと着物は憧れでした。なかなか思い切れなかったのですが、ある日ネットで「かさね」さんを見つけて、お店の方も優しくてご近所ということもあり、ここで習おう!と決めました。
きちんと綺麗な着方を習いたいと思っていたので、マンツーマンで先生に丁寧に教えていただけるのがとても良かったです。先生にお勧めいただいて、夫も途中から一緒に習わせていただきました。夫婦で着られるようになると着物のお出かけもしやすくて、休日の楽しみが増えました。
今は美術館などちょっとしたお出かけに気軽に着ていくことを大切にしています。これからも少しずつ新しいことを学びたいです。
講師よりおけいこを終えて:「ご夫婦揃ってのお出かけ」
ご実家のきものを生かしたいといらっしゃったO様(奥様)。受け継がれるきものや帯を拝見していると、現在では見ることもできないような貴重な物に出会うこともしばしば。染織や刺繍など文化の奥行きの深さを改めて感じる今日この頃です。
O様ご夫妻は新婚さんとの事でしたので7、8回目はご主人様も一緒のお稽古をオススメ致しました。出先で奥様の帯等お直し等可能ですし、ふたりできものの方が楽しくなると思ったからです。休日はよくご夫婦でお出かけをしていると伺い、本当に嬉しく思っております。
人は皆お顔や体型が違うように、きものを着たいという動機もそれぞれです。奥様のお稽古の様子を真剣に見学されていたご主人様でしたが、奥様お手製の補正タオルを巻きながら一生懸命お稽古される姿にとても素敵なご夫婦だと思いました。
これからもご夫婦揃ってお出かけを楽しんで欲しいと思っております。
2018-02-13かさね母と娘の「きもの着まわし術」2月、紬コーデで楽しく行けるところとは
今月の母と娘の「きもの着まわし術」。
こちらの投稿では、母娘で同じ着物、同じ帯を使い年代別の二通りの着こなし方を提案しています。お持ちの着物をうまくシェアしていきましょう。
さて、よく聞くお悩み、「○○にはどういうコーディネートでいけばいいのだろうか?」という疑問。
今回は織×織編です。
50代、30代それぞれの場合、どういう所でどういった見せ方、着こなしをしたらよいかの提案です。
◆2月の着回し着物◆
着用した着物: 結城紬(葡萄唐草文)
帯:織の袋帯
◆母の着こなし◆
「50代、友達と銀座にてホテルランチのあと歌舞伎へ」
身長:157cm
年齢:50代
<使用した小物>
帯揚げ、三分紐×2(共に私物)、透かしやきもの帯留め(非売品)
<着こなしのポイント>
今回の着物は葡萄唐草文の結城紬。帯は名古屋帯より少し格上げして織の袋帯を合わせています。
八掛の赤と口紅の色味を合わせてみると落ちついた印象に。
母としてこのコーディネートで行く所の上限は、「仲間内でのホテルランチ」まで。
パーティーやドレスコードがあるような場所でなく、「仲間内のワイワイとした場」に適していると考えます。
帯周り。今回は帯に柄がありますので、柄の邪魔にならないように、且つポイントを作るということで白と紫の三分紐二本を帯留めでしめるという合わせ方にしました。二本使いは品よくポイントになるのでおすすめです。
また帯揚げは左右で色を変えて出して、「いりく」でさらっと流れるような存在感で。透かし彫りの帯留めなので紐を魅せる楽しみもあります。
後ろ姿はこう。着物と帯、同系色でまとめた50代の着こなしの楽しみ方です。
◆娘の着こなし◆
「30代、お友達と落語からのビストロへ」
身長:162cm
年齢:30代
母との身長差:5cm
<使用した小物>
半衿、帯揚げ、三分紐(全て私物)、パンダ帯留め:3,240円(税込)※こちらにて販売中
<着こなしのポイント>
なかなか渋めの配色の着物と帯の色の中から、紫と緑を抽出して派手にして帯揚げと三分紐で取り入れるコーディネート。50代の母よりかは元気で若い印象に。差し色の効果を最大限利用します。
帯びまわり。帯が神坂雪佳の大きめな菊桐の絵柄なのでそこに子パンダちゃんが甘えているように。帯揚げは多めに出して明るい印象に。
顔まわり。髪はひとつにまとめて三つ編みをしてゴムで結び、くるくると巻いてピンでとめて最後に簪を。今回は着物と帯が地味目なので、目元に色を使いました。上瞼の目尻に青。下瞼の目尻にオレンジを。目尻だけに細くひくのがなじむポイントです。
2月の着回しはこんなかんじです。
場所やどなたと一緒なのか、また自分の立場によって着こなしは変わってきます。
結婚式に着るものは分かりやすいけど、普段着の範疇でどこまで崩していいのか、
どこまでフォーマルを出したらいいのかという疑問の参考になれば幸いです。
かさねの着物教室では、生徒さまからのそんなコーディネートの相談もとても多いので、シチュエーション、その方の立場を考慮した提案をさせて頂いています。
詳細はこちらから。
かさねのきもの教室
それではまた次回をお楽しみに。