きものコラム
2017-11-29<ブログ>山谷掘公園紅葉ライトアップ
かさねの少し先に行った所にある山谷掘公園でライトアップしていたので、ちょっと行ってきました🎵
もう紅葉も終わり気味でしたが
雰囲気だけでも😇
この日の頂いた着物コーディネートは、縦段のぼかし小紋に、扇柄の紫の名古屋帯で思いっきりレトロで大人っぽい感じに。
半衿は紫地にピンクの刺繍のもの、帯揚げも香色でレトロ感を出しています。
羽織りは洗える焦げ茶の羽織り。羽織りはやっぱり好きです!
合わせた帯留めはパール付きの花の帯留め。
朽ちていく紅葉は少し寂しい。
落ちる葉の切なさを色で表現してみました😇
2017-11-24<ブログ>邸宅で見るアンティーク着物展
先日は急いで 邸宅で見るアンティーク着物展 に行ってきました!
骨董市で買った小紋にレースのコートをあわせました。半衿はたっぷりめに。
アンティークの半襟だったり、帯留めだったり色使いだったり。
色んな着こなしの方もいらっしゃって勉強になりました♬♬
天気が良くお庭もとても綺麗でしたー☀️
2017-11-14かさね母と娘の「きもの着まわし術」秋冬〜差し色と長襦袢のチラ見せおしゃれ
今月の母と娘の「きもの着まわし術」。
こちらの投稿では、母娘で同じ着物、同じ帯を使い年代別の二通りの着こなし方を提案しています。お持ちの着物をうまくシェアしていきましょう。
今回は町歩きにも良い結城紬とぜんまい紬の帯の組み合わせです。
着物、帯ともにグレー系を選び、そこに差す色にフォーカスした着こなしにしました。それを50代、30代の場合に置き換えた時にどういった見せ方をしたらよいかの提案です。
◆11月の着回し着物◆
着用した着物: 結城紬
帯:ぜんまい紬糸の透かし織り 名古屋帯
◆母の着こなし◆
「50代の秋の装い〜チラ見せで秋感を〜」
身長:157cm
年齢:50代
<使用した小物>
帯揚げ、四分紐の帯締め(共に私物)、やきもの帯留め4,320円(税込)
<着こなしのポイント>
今回の着物は地紋に花兎が入った結城紬。無地ですが地紋が入っているので近づいた時に見える変化があります。
半衿は白ですが刺繍入りのものを選び、光の加減で見えるくらいの柄要素を。
品を保ちつつ遊べるアイテムです。
帯周り。今回は全体的にグレー、茶系でまとめました。
そのなかでも帯揚げは茶、四分紐はベージュと色味をあわせつつ絶妙な色の差を秋の紅葉の変化に見立て、50代にふさわしい着こなしを目指しました。
帯留めは穴から紐が見えるタイプの筒型のやきものです。(店頭で販売中)
さて、見えるか見えないかくらいのおしゃれの極み、長襦袢では着物と帯とは対照的に派手な色をつかった紅葉の色で秋の美しさを表現しています。
無地寄りの着物、帯だからこそちらっと見える際のおしゃれ感を楽しめるのです。
◆娘の着こなし◆
「30代、差し色は断然派手目に」
身長:162cm
年齢:30代
母との身長差:5cm
<使用した小物>
帯揚げ、三分紐(全て私物)、帯留め:3,240円(税込)※店頭にて販売中
<着こなしのポイント>
今回の着物と帯の組み合わせは特にグレーが全体を占め、30代が着るには少し早いかな?と思われそうなもの。
なので、差し色は特に派手目なものを選び若さと色で楽しんでいる雰囲気を出しました。
半衿は赤の地に刺繍が入ったもので顔周りに強めの色を。
こうすることで、オークル系の肌の方でも顔色が良く見えます。
また後ろ姿の際も抜いた衿から赤が見えるおしゃれを楽しめます。
長襦袢は紫のドット柄です。
帯まわりの小物も紅葉を意識した、明るい赤、緑、黄色で合わせて。帯留めはやきものの銀杏です。
11月の着回しはこんなかんじ。
地味目な着物の楽しみ方は実は差し色だったりチラ見えする長襦袢であったり、こんなところにもあるのです。
同じ着物と帯でも、年代や小物使いで印象ががらりと変わります。
最近はお家にある着物を活かしたい、頂いた着物をどう自分なりに着こなしたらいいかわからない、という方も多いですので、
お着物を楽しんで頂くきっかけになれば幸いです。
さっそく、お家にある着物を羽織ってみましょう。
それではまた次回をお楽しみに。
2017-09-21頂いた着物の活かし方<単衣+半巾帯+ブローチ>
先日頂いた単衣の紬と半巾帯。
単衣の時期になりましたので、早速着てみました👘✨
着物の身丈:約140cm
裄:65cm
※状態は良く、シミなどなし
私の身長:161cm
裄:71cm
◆着た際のポイント◆
•私にとってはかなり小さい着物ですが、個人的に対丈よりおはしょりがある方が好きなので頑張っておはしょりをだして着ました。腰紐を下目に調整して、ぎりぎり出ました✌きものベルトで一重上げをする必要がないので、代わりに胸紐を使って留めています。
•裄は私は個人的に短いのはあまり気にしないので、長襦袢がでないようにだけ気をつけ中で留めます。
•しっかりした半巾帯だったので帯結びは大人っぽく一文字結び。半巾帯ですが寄りかかれるので機能面も◎✨かっこいい姿にするのため後ろ板を入れています。
•今回は後ろの帯結びの良さを活かすために帯留め•三分紐は敢えてせず、かわりに前に
ブローチ(3,780円(税込)販売中)を留めました。(後ろに三分紐があるとなんだか不格好でした😅)半巾帯にブローチ、奇抜になりすぎず、でもしっかりとしたポイント•遊びになりおすすめです!
かなり小さい着物でしたが、着てみると意外とおはしょりも出して着られて嬉しいです。着物をくださった方の身長がご自身より小さくても、諦めずに是非羽織ってみましょう🎵
2017-08-02お盆の営業について
いつもかさねをご愛顧頂きありがとうございます。
お盆の営業について下記の通りになります。
8/14(月)〜8/16(水)休業
8/17(木)〜通常営業
2017-06-27かさね母と娘の「きもの着まわし術」盛夏(文月)◆生紬訪問着/夏結城袋帯
今月の母と娘の「きもの着まわし術」。
今回は着る機会がぐんと少なくなる、しかし着ていると素敵さが増す夏着物のすすめ、です。
こちらの投稿では、母娘で同じ着物、同じ帯を使い年代別の二通りの着こなし方を提案しています。お持ちの着物をうまくシェアしていきましょう。
今回は盛夏でも涼しげに見える、そして華やかさを持つ母のしょうざんの生紬を選び、夏らしく涼しげな紬の訪問着を中心にコーディネートいたしました。
◆7月の着回し着物◆
着用した着物: 夏生紬訪問着
帯:洒落袋
◆母の着こなし◆
「着物仲間と踊りの会の公演、そしてホテルでディナー コーディネート」
身長:157cm
年齢:50代
<使用した小物>
帯揚げ、四分紐の帯締め(共に私物)、帯留め「貝パール」※非売
<着こなしのポイント>
今回の着物は夏生紬の訪問着。訪問着でも、柄が少ないもので鮮やかな黄色が夏らしく爽やかです。母は、半衿はいつものように白の、絽塩瀬です。
帯周り。今回は全体的に白っぽい色味なので、ベージュと黒の四分紐を使用して全体的に柔らかさを出しつつ、細くピッと一本黒でしめました。帯揚げ、帯の柄の波と、パールの貝殻帯留めで海を連想させます。品は崩さずに遊びをプラスして。
◆娘の着こなし◆
「夏の軽井沢へ、親しい友人や親族だけの結婚式 コーディネート」
身長:162cm
年齢:30代
母との身長差:5cm
<使用した小物>
帯揚げ、三分紐(全て私物)、帯留め:京林コラボ商品 13,500円(税込)※店頭にて販売中
<着こなしのポイント>
今回の着物と帯の組み合わせは、母に比べ私の歳ではより明るい色味をプラスしたほうが良いと考え、帯揚げに母よりも強めのブルーを持って来ました。半衿は結婚式のため、すこしだけ遊びを持たせ白に露芝の刺繍のものを。
帯まわり。結婚式なので、帯留めはご夫婦をイメージしてお花ふたつのもの。三分紐は白で清潔感を持たせました。帯自体、母と出ている柄の部分が違うのでそれだけでも少し印象を変えることができます。お花に吹く風、といったところでしょうか。帯揚げは半分が絽になっているもので、通年使えて便利です。
7月の着回しはこんなかんじ。
今回はふたりともおなじような寒色でまとめましたが、同じ色味でも帯揚げの色の強さ、また紐の存在感、帯の柄だしと、細かいところで年代に合った着方が出来ます。
同じ着物と帯でも、年代や小物使いで印象ががらりと変わります。
最近はお家にある着物を活かしたい、頂いた着物をどう自分なりに着こなしたらいいかわからない、という方も多いですので、
お着物を楽しんで頂くきっかけになれば幸いです。
さっそく、お家にある着物を羽織ってみましょう。
それではまた次回をお楽しみに。
2017-05-24■かさねの小箱■「クイズ」
かさねの小箱。
それはきものにまつわる物語。
「クイズ」2017.5.11
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さて問題です。ひょうたんと雲、といったらなんでしょうか。制限時間は30秒です。チッチッチッチッ…
え。唐突なクイズ。えーーなんだろ。ひょうたんと雲って、、分かった、なんか形がボワボワしてる!
え…全然違う。はい時間切れー。
正解は西遊記でした。
西遊記にひょうたんなんてでてきたっけ?
うん。なんか名前呼ばれて返事するとすいこまれちゃう紅葫蘆 (べにひさご)っていうひょうたん。雲はきんと雲。
なるほどね。
オレンジの差し色で孫悟空感もプラス。
そうだったんだ笑。
うん、今日のコーディネートのテーマ。ダイレクトに猿、じゃなくてふわっと感じさせる技。…ねえこの池けっこう広いけどってなんか生き物住んでるのかなあ?
え〜鯉とか亀とかいるんじゃない?
あっ工芸館見えてきた。
<動物集合>の展示にさ、猿いるかな。孫悟空。
そうだねえ、いるといいよねえ笑。…ほんとに動物好きだね。
北の丸公園をゆったりとぬけるとそこにはひっそり、ずっしりたたずむレンガの赤とふちの白のコントラストがあった。
<使用小物>
●貝のひょうたん帯留め:4,082円(税込)※定価より10%off中
●雲のやきもの帯飾り:2,646円(税込)
●真田紐:1,650円(税込)
●かんざし:4,104円(税込)
※記事掲載時に店頭にて販売中です。
2017-05-11■かさねの小箱■「赤の色」
かさねの小箱。
それはきものにまつわる物語。
「赤の色」2017.5.11
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もうすぐ母の日。
ちょっと早いけど今日は前々から決めていた母とのランチの日。
その後お互い時間があるし、せっかくだし今やっている旧古河庭園の春のバラフェスティバルに来てみた。
普段お花って全然見ないしバラってメジャーすぎるお花だけどよくよく見るとかわいいよねえ。丸くぽわっとなっててキレイな色で、でも鋭いトゲがあって会社にもこんな人いるなあ。なんかお花って旬があって季節感じられていいけどちょっとさみしい気もするよね。刹那的っていうか。ああ今日あったかいなあ。もう袷はそろそろ終わりだな。あと1回くらい休みの日に着れるかな。しかしこういう場所って平日がいいよねえゆったり見れて。平日休みの特権だよねー。あー久しぶりの日光浴…
いつものように頭の中で出発点と全然違う話題になっていることを見透かすみたいに、母が言った。
「薔薇っていろんな色あるねえ。
ほら、ひとつのお花の中でもさあ花びらによってちょっと色が違ったり、
同じ花びらの中でもうっすらグラデーションになってたりさあ。面白いよねえ。お花ひとつひとつにもちゃんと個性があるねえ。」
…ほんとだ。同じ色とおもってたけどよくよくみてみると違うみたい。
母はいつもそうなのだ。
私が気づかないようなことに気づく。
視野が広いのか、逆に一点集中で見ている面積が極端に狭いのか…
私はいつも余裕がないし毎日光の速さで過ぎ去ってあっという間に一日が終わる。
お花をじっくり見るほどのゆとりが今はない。
こんないい天気の平日に外でゆっくりしてるのもほんと久しぶりだもんなあ。
あ〜日光浴っていいなあ。大事だよねビタミン…
「そういえばさあ、今日のコーディネートって薔薇をイメージしたの?」
「おっ気づいた?」
「そのくらい気づくよ〜。」
「バラといえば赤とかピンクってイメージじゃない?この前もらったこの帯ちょうど緑だったし」
「ま、赤い薔薇って言っても色んな赤があるけどねえ」
勝ち誇ったように母が言う。
「なんで勝ち誇ってるの」
「え?だってめぐちゃんあんまり色のこと知らないかと思って〜」
楽しそうにそういって母はまた別の赤いバラを見てる。
さてさて今日の私の着物、八掛も赤で揃えたことに気づくのはいつかしら。
5月の爽やかな風が着物の裾をすこしめくった。
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<使用小物>
●帯留め:4,860円(税込)
●帯飾り:3,240円(税込)
作家/aimonoさん
●三分紐:3,800円(税込)
※記事掲載時に店頭にて販売中。
2017-01-21かさね母と娘の「きもの着回し術」1月
早くも1月が終盤に近づいておりますね!
今月の「母と娘のきもの着回し術」です。
こちらの投稿では、ずいぶん前に買ったけれど最近着ていなかったきものを母娘二通りの着方で復活させています。
今回のテーマは、「普段着で浅草をぶらぶら」。
気軽にカフェに行ったり、写真撮ったり、普段着のコーディネート案です。
◆1月の着回し着物◆
着用した着物:紅花染め紬
帯:ちりめん地に猫の染めの名古屋帯
◆母の着こなし◆
身長:157cm
年齢:50代
<使用した小物>
帯揚げ、帯締め(共に私物)、帯留め:<梅帯留め> 5,400円(税込)こちらで販売中
<着こなしのポイント>
今回は寒い日が続いているので、元気が出る様に全体的にビタミンカラーでまとめました。
紅花染めの着物は15年くらい前に誂えたもので、色々な糸が織り込まれています。
帯は緑色が業界で品薄になっていた時に見つけた、ピーコックに近い色味のものです。
帯周りは、猫と梅でほんの少しの甘さと軽やかを。帯揚げの色と三分紐の色を合わせて柔らかい雰囲気にしました。
◆娘の着こなし◆
身長:162cm
年齢:30代
母との身長差:5cm
<使用した小物>
帯揚げ(私物)、半衿(私物)、三分紐(私物)、帯留め:やきもの帯留め 5,400円(税込)<雪輪/南天>こちらで販売中
<着こなしのポイント>
今回はあたたかな雰囲気を出すために半衿も抹茶のような緑の刺繍のものにしました。帯揚げも半衿と似た色の源氏香の柄のものを。
三分紐はグレーのような緑にして帯留めの赤を目立たせました。
猫が帯留めの丸い形で遊んでいるような雰囲気です。
髪型は、街歩きということでゆるくひとつに三つ編みにしたあと、ピンで適当なところで左に寄せてとめています。
1月の着回しはこんなかんじ。
同じ着物でも、年代や小物使いで印象ががらりと変わります。
お着物を楽しんで頂くきっかけになれば幸いです。
また次回をお楽しみに。
2016-02-06御高祖頭巾(おこそずきん)
立春(二十四節気の1つ)も過ぎましたが、急に雪が降ったりしてまだまだ寒さが厳しい日が続いています。うっかり雨コートを持たずお出掛けをしてしまって、急な突風と雪で髪の毛は乱れ裾を押さえるのに必死になったある日、ふと思い出したのが『幕末・明治美人帖』の中の1枚の写真。
(『幕末・明治美人帖』より)
そこで今回は、この被り物『御高祖頭巾』について少々調べてみました。
語源は、鎌倉時代の高層、日蓮上人像によると言うのが有力説のようです。
時期としては、江戸中期頃~大正にかけて流行した浜縮緬の四角い布で、元々は、男女共に被っていたものが、やがて女性の防寒用として広まったようです。年齢によって色も違ったようですが、イメージがつきやすいのが、時代劇に出てくる武家の奥方の外出時の被り物でしょうか。
被り方も目だけを出して頭全体を包むやり方、耳へかけ顔を出すかぶり方等があるようです。その様子は浮世絵の『雪中相合傘』からも伺えます。
(鈴木春信 『雪中相合傘』より)
江戸中期頃から流行りだしたこということは想像するに、元々徳川家康の正室や六代•八代将軍の正室が日蓮宗と関係が深かったのでその影響なのかな?とも思ってしまいます。
いずれにしても、古くから伝わっている事を過ぎ去った時代を感じながら再現してみるのもわくわくしますよね。気分だけでも浮世絵の世界にタイムスリップしてみたら、歩き方や傘のさし方等、いつもとは違う自分に出会えるかもしれませんよね✨
さて次回は、この雨や雪の日に欠かせないアイテム 番傘・蛇の目傘についてお付き合いくださいませ。