きものコラム, News
「楓」?「紅葉」??
神無月も中旬、山々もだんだんと色づき始めてきました。
もうすぐ「もみじ狩り」なんてニュースも聞かれる様になりますよね。
紅葉(こうよう)というと真っ先に思い浮かぶのが「紅葉(もみじ)」ではないでしょうか。そこで皆さんは、これって楓?それとも紅葉?なんて迷ったことはありませんか?
そもそも「もみじ」は「かえで」と植物分類上では同じで
楓が紅葉して「もみじ」になるわけですが、
かえでの中の特に紅葉して黄色の目立つものを「もみじ」と呼んでいます。
そこで1つ疑問が!?
紅葉(こうよう)と紅葉(もみじ)は同じ漢字ということ。
調べてみたら、
「こうよう」とは秋の野山の木々が紅や黄色に変化した状態の事で、
「もみじ」とは「こうよう」した楓の中で最も紅色が目立つものだとありました。
なるほど〜〜って感じですよね。
ところで着物や帯にも、こうようの柄など多くあります。
写真の帯は、私のお気に入りの塩瀬の染帯でまだ着物を習いたての頃、「夏以外締められますよ」という店員さんの一言で、購入したものです。
もちろん、楓の移り変わりだけが描かれている訳ではないので、
その通りですが私は青楓を意識して4月後半から5月までと、10月~12月前半くらいに締めることが多いです。
帯揚や帯締とのバランスで季節感を表現する様にしています。
特にこの帯は、下の写真のように前帯の柄が裏表違うので、春と秋を使い分けています。
ただその場合は結び始めが逆手になったりするので、テクニックが少々必要になりますが、季節感を表現するのにはとても便利な帯なので、毎回のコーディネートを楽しんでいます。
それが着物の、醍醐味、でもありますよね。
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